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令和6年能登半島地震の現地調査 [work]

 令和6年能登半島地震の現地調査を4/6~10の4泊5日で実施した。今回は愛媛大学防災情報研究センターの研究の一環であり、私達は主に地盤変動による被災状況について調査を行った。主な成果のキーワードは、以下の通りである。 
 ・山岳トンネルの被災
 ・上下変位を伴う線状地表変状による被災(活断層あるいは活褶曲によるものか?)
 ・地盤隆起(海岸隆起)による被災
 ・地すべりや斜面崩壊などによる被災
 ・液状化の側方流動による被災
 特に今回は、山岳トンネルの地すべりによる被災について非常によい現地情報を得られたことから、とりまとめて学会などに発表したいと考えている。また、近い将来発生するであろう南海トラフ巨大地震に向けての知見も得ることができた。
 1月1日の発災から100日が経過したのであるが、現地は主要なインフラの応急復旧にやっと着手できている状況であり、地域の末端部のインフラについては全く手つかずの状況であった。被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意され作業が無事に進むことをお祈りいたします。
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地すべりにより被災した大谷トンネル

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地すべりや断層等により大きく被災したが応急復旧により共用しているおさよトンネル

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地すべりによる既設地すべり対策工や道路の被災

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大規模地すべりにより埋没した逢坂トンネル

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上下変位を伴う線状地表変状による道路や河川の被災

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海岸隆起により機能消失した黒島漁港

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液状化の側方流動により発生した複数条の平行亀裂



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