2023/05/28 台風2号で4feet [surf]
2023/05/27 台風2号のうねりが入り始める [surf]
嶺北地方のお花と長浜の「てんぷらきたおか」 [work]
2023/05/21 初夏の腰胸 [surf]
2023/05/20 肩頭 [surf]
広大な大地と多文化主義の国カナダを旅して part 2 [work]
3. ケベック州モントリオール
3.1 モントリオール市内
モントリオールは人口約430万人のカナダで2番目に大きな都市であり、公用語がフランス語となっている。街を歩いていても、人々はフランス語で会話をし、看板も基本的にはフランス語となっていた。また、その町並みもフランス調であり、アメリカ調なカナダを想像していた私は、時々フランスに居るような不思議な感覚となっていた。
ここでは、カトリック教会の聖ジョセフ礼拝堂とノートルダム大聖堂を訪れた。特にノートルダム大聖堂は、濃い青色が印象的な祭壇とその背後の7,000本のパイプオルガンがとても美しく、日本では見ることができないとても荘厳な空間となっていた。
宿泊したホテルの隣には、1821年に創立されたカナダで最も歴史がある国内有数のマギル大学ある。夕方、校内を散策すると広い芝生の上で多くの学生がリラックスをしていた。カナダの人達は、厳しい寒い冬が明け春を迎えると、できるだけ外で過ごして暖かい太陽を楽しむのが習慣となっているそうである。
フランス語による聖ジョセフ礼拝堂の案内板
とても美しい青が印象的なノートルダム大聖堂
3.2 モン・ロワイヤル公園
「モン・ロワイヤル」は日本語で「王の山」という意味で、モントリオールの地名の由来となっている。この山は標高233mのなだらかな山容で、その中腹にモン・ロワイヤル公園がある。私は、昼間に観光バスで登り、気持ちよい春の陽気と新緑のなか、中心街の街並みとトロントのCNタワー同様に広大な大地を眺めることができた。また、翌日の早朝、鈍った身体を締めるためホテルから山登りを楽しんだ。
モントリールで宿泊したホテルはこの公園の山裾にあるのであるが、その隣に1821年に創立されたカナダで最も歴史がある国内有数のマギル大学ある。夕方、校内を散策すると広い芝生の上で多くの学生がリラックスをしていた。カナダの人達は、寒く厳しい冬が明け春を迎えると、できるだけ外で過ごして暖かい太陽を楽しむのが習慣となっているそうである。
モン・ロワイヤル公園から眺める街並みと広大な大地
春の日差しを楽しむ学生で賑わうマギル大学の正門
4. 広大な国土と地質
地質学上、カナダの中央から東側半分は、いわゆる楯状地と卓状地の安定陸塊から形成されている。楯状地は、先カンブリア時代の基盤岩が地表に露出し、長い間の侵食作用によりなだらかな丘陵地・高原になっている。これに対して卓状地は、楯状地をつくる基盤岩の上に、水平ないしごく緩やかに傾いた堆積岩の地層が横たわっている地域である。トロントとモントリオールは、この楯状地縁辺部の卓状地に位置している。そして、この安定陸塊は造山帯と異なり、地震が極めて少ないのである。
私は地質屋という仕事柄、普段から造山帯に位置する日本の乱れた付加帯地質を見てきているので、カナダの古く硬質な堆積岩が整然と水平に堆積している様には感動した。ナイヤガラの滝と同様にモン・ロワイヤル公園でも、硬い珪質頁岩の整然とした地層を観察できた。
また、この旅で広大な大地を見ることができたのであるが、カナダの国土の面積は9,985,000km2であり、日本の378,00km2の約26倍となる。その国土の大半が地震災害の少ない安定した地盤であることや、土木地質的にも脆弱地盤が問題となることは少ないことを考えると、カナダという国の土台の強さを感じることができた。
世界の安定陸塊と造山帯の分布
モン・ロワイヤル公園で見られる珪質頁岩の露頭
5. 多文化主義の優しさ
モントリオールでお土産にコーヒー豆を買おうと市場の近くのカフェに立ち寄った。店内には数は少ないが幾つかパックに入った豆が並んでいたので、どれが美味しくお勧めかを聞きたかったのであるが、店員がフランス語で話してくる。全く判らないので英語で話してくれとお願いすると、速やかに英語で話し直してくれるが、私の英会話力が乏しくなかなか理解できない。すると、店員が自分のスマートホンを出して、その翻訳機能を使って、会話を初めてくれた。その間、終始笑顔で丁寧に対応してくれた。
これまでアメリカ(ハワイ)、インドネシア、中国など旅してきた私の経験では、この様な状況になると店員は英会話ができない私を見て小馬鹿にした薄笑いを浮かべ、私が不愉快な思いをするのが常であった。しかし、カナダではこの様な思いを他のお店でも一切することはなく、どうにか拙い英語で気持ち良く人と交流することができた。これはカナダの“民族や人種の多様性を尊重し全ての人が平等に社会参加できるような国づくりを目指す”多文化主義が背景にあるのだと感じた。
美味しいコーヒーと優しい店員のCafé Sain Henri
6. おわりに
今回の社員旅行は、行き先の選択肢としてカナダ、アメリカ、北海道の3つがあったのであるが、長男が1年前まで1年間トロントで仕事をしていたことから、迷わずカナダを選択した。多くの人種が生活し、四国では想像できない冬の寒さの中、色々と苦労したのだろうと心配していたのであるが、多文化主義の優しさなどを感じながら生活していたのだろうなと思うと、少し安心した。
そして、私にとって初めてのカナダの旅であったが、地震の少ない安定陸塊が果てしなく広がり、海のような湖と雄大な川が流れる様には感動した。この様な国土を有するということは、単純にカナダは強い国力を有する国と思ったが、2022年の世界GDPランキングは、1位アメリカ、2位中国、3位日本、カナダは8位である。この点は狭い国土で多くの人口を抱えた日本が、いかに効率的に経済活動を行っているか、少し誇りに思えた。しかし、一人あたりのGDPは、カナダ13位、日本30位とカナダの方が上位であることから、単純に喜べるものではないことを付け加えておく。
最後に余談となるが、帰国便遅延のため急遽、羽田空港と直結したホテルに宿泊することになった。そのホテルで食事もいただいたのであるが、日本のホテルのホスピタリティと食事の素晴らしさを改めて感じることができた。この時に感じたことは、“日本は素晴らしい国である”という思いまで発展した。
このように海外を旅することにより、日本の良さ・悪さ、強さ・弱さを知ることができるのである。人生はとても短い。今後も積極的に海外・日本を旅して回り、より多くを体験し、感動と知識を得ていきたいと思う。
素晴らしい日本と美味しい東京IPA
3.1 モントリオール市内
モントリオールは人口約430万人のカナダで2番目に大きな都市であり、公用語がフランス語となっている。街を歩いていても、人々はフランス語で会話をし、看板も基本的にはフランス語となっていた。また、その町並みもフランス調であり、アメリカ調なカナダを想像していた私は、時々フランスに居るような不思議な感覚となっていた。
ここでは、カトリック教会の聖ジョセフ礼拝堂とノートルダム大聖堂を訪れた。特にノートルダム大聖堂は、濃い青色が印象的な祭壇とその背後の7,000本のパイプオルガンがとても美しく、日本では見ることができないとても荘厳な空間となっていた。
宿泊したホテルの隣には、1821年に創立されたカナダで最も歴史がある国内有数のマギル大学ある。夕方、校内を散策すると広い芝生の上で多くの学生がリラックスをしていた。カナダの人達は、厳しい寒い冬が明け春を迎えると、できるだけ外で過ごして暖かい太陽を楽しむのが習慣となっているそうである。
フランス語による聖ジョセフ礼拝堂の案内板
とても美しい青が印象的なノートルダム大聖堂
3.2 モン・ロワイヤル公園
「モン・ロワイヤル」は日本語で「王の山」という意味で、モントリオールの地名の由来となっている。この山は標高233mのなだらかな山容で、その中腹にモン・ロワイヤル公園がある。私は、昼間に観光バスで登り、気持ちよい春の陽気と新緑のなか、中心街の街並みとトロントのCNタワー同様に広大な大地を眺めることができた。また、翌日の早朝、鈍った身体を締めるためホテルから山登りを楽しんだ。
モントリールで宿泊したホテルはこの公園の山裾にあるのであるが、その隣に1821年に創立されたカナダで最も歴史がある国内有数のマギル大学ある。夕方、校内を散策すると広い芝生の上で多くの学生がリラックスをしていた。カナダの人達は、寒く厳しい冬が明け春を迎えると、できるだけ外で過ごして暖かい太陽を楽しむのが習慣となっているそうである。
モン・ロワイヤル公園から眺める街並みと広大な大地
春の日差しを楽しむ学生で賑わうマギル大学の正門
4. 広大な国土と地質
地質学上、カナダの中央から東側半分は、いわゆる楯状地と卓状地の安定陸塊から形成されている。楯状地は、先カンブリア時代の基盤岩が地表に露出し、長い間の侵食作用によりなだらかな丘陵地・高原になっている。これに対して卓状地は、楯状地をつくる基盤岩の上に、水平ないしごく緩やかに傾いた堆積岩の地層が横たわっている地域である。トロントとモントリオールは、この楯状地縁辺部の卓状地に位置している。そして、この安定陸塊は造山帯と異なり、地震が極めて少ないのである。
私は地質屋という仕事柄、普段から造山帯に位置する日本の乱れた付加帯地質を見てきているので、カナダの古く硬質な堆積岩が整然と水平に堆積している様には感動した。ナイヤガラの滝と同様にモン・ロワイヤル公園でも、硬い珪質頁岩の整然とした地層を観察できた。
また、この旅で広大な大地を見ることができたのであるが、カナダの国土の面積は9,985,000km2であり、日本の378,00km2の約26倍となる。その国土の大半が地震災害の少ない安定した地盤であることや、土木地質的にも脆弱地盤が問題となることは少ないことを考えると、カナダという国の土台の強さを感じることができた。
世界の安定陸塊と造山帯の分布
モン・ロワイヤル公園で見られる珪質頁岩の露頭
5. 多文化主義の優しさ
モントリオールでお土産にコーヒー豆を買おうと市場の近くのカフェに立ち寄った。店内には数は少ないが幾つかパックに入った豆が並んでいたので、どれが美味しくお勧めかを聞きたかったのであるが、店員がフランス語で話してくる。全く判らないので英語で話してくれとお願いすると、速やかに英語で話し直してくれるが、私の英会話力が乏しくなかなか理解できない。すると、店員が自分のスマートホンを出して、その翻訳機能を使って、会話を初めてくれた。その間、終始笑顔で丁寧に対応してくれた。
これまでアメリカ(ハワイ)、インドネシア、中国など旅してきた私の経験では、この様な状況になると店員は英会話ができない私を見て小馬鹿にした薄笑いを浮かべ、私が不愉快な思いをするのが常であった。しかし、カナダではこの様な思いを他のお店でも一切することはなく、どうにか拙い英語で気持ち良く人と交流することができた。これはカナダの“民族や人種の多様性を尊重し全ての人が平等に社会参加できるような国づくりを目指す”多文化主義が背景にあるのだと感じた。
美味しいコーヒーと優しい店員のCafé Sain Henri
6. おわりに
今回の社員旅行は、行き先の選択肢としてカナダ、アメリカ、北海道の3つがあったのであるが、長男が1年前まで1年間トロントで仕事をしていたことから、迷わずカナダを選択した。多くの人種が生活し、四国では想像できない冬の寒さの中、色々と苦労したのだろうと心配していたのであるが、多文化主義の優しさなどを感じながら生活していたのだろうなと思うと、少し安心した。
そして、私にとって初めてのカナダの旅であったが、地震の少ない安定陸塊が果てしなく広がり、海のような湖と雄大な川が流れる様には感動した。この様な国土を有するということは、単純にカナダは強い国力を有する国と思ったが、2022年の世界GDPランキングは、1位アメリカ、2位中国、3位日本、カナダは8位である。この点は狭い国土で多くの人口を抱えた日本が、いかに効率的に経済活動を行っているか、少し誇りに思えた。しかし、一人あたりのGDPは、カナダ13位、日本30位とカナダの方が上位であることから、単純に喜べるものではないことを付け加えておく。
最後に余談となるが、帰国便遅延のため急遽、羽田空港と直結したホテルに宿泊することになった。そのホテルで食事もいただいたのであるが、日本のホテルのホスピタリティと食事の素晴らしさを改めて感じることができた。この時に感じたことは、“日本は素晴らしい国である”という思いまで発展した。
このように海外を旅することにより、日本の良さ・悪さ、強さ・弱さを知ることができるのである。人生はとても短い。今後も積極的に海外・日本を旅して回り、より多くを体験し、感動と知識を得ていきたいと思う。
素晴らしい日本と美味しい東京IPA
広大な大地と多文化主義の国カナダを旅して part 1 [work]
1. はじめに
令和5年5月、会社の60周年記念事業の一環となる社員旅行で、私はカナダを旅することができた。この旅は、4泊6日でカナダ南東部のトロントとモントリオールを巡ったものであり、日本とは異なる広大な国土と多文化主義を感じることができた。
このブログは、この旅の旅行記として訪れた地域を記録し、旅で感じたことを記述したものである。
2. オンタリオ州トロント
2.1 ナイヤガラの滝
ナイヤガラの滝は世界三大瀑布のひとつで、3つの滝からなる。最も有名な馬蹄形を呈するカナダ滝は、落差56m、幅675mと言われている。初めて見た滝は予想以上にスケールが大きく、瀑布直下まで船で接近するクルーズでは、高知の台風直撃のような水しぶきと風、そして滝の轟音・振動を体感することができた。東京ディズニーランド等で様々なアトラクションは経験しているが、これまでで最も興奮したとともに、滝の迫力に感動してしまった。今後、ナイヤガラの滝を訪れる方には、台地から滝を見るだけでは無く、絶対にこのクルーズを体験して欲しい。
ナイヤガラの滝の全景(右側がカナダ滝)
ナイアガラパークス水力発電所では、地上の発電施設から排水トンネルを経て滝壺まで見学することができた。このトンネルの吐口では、滝の断崖絶壁の地質を観察することができた。地層はいわゆる安定陸塊であるカナダ卓状地を形成している堆積岩で、四国で乱れた構造の付加帯地質ばかりを見ている私にとっては、古い時代の岩石がこのように整然と水平に近い成層構造を成していることがとても珍しかった。また、この排水トンネルは、今から110年以上前となる1905年に木製支保工とレンガを用いて建設されたものであるが、その掘削工法は当時の日本の小断面で掘削・拡幅していく工法とは異なり、安定した地質からより大きな断面で掘削されているようであった。
ナイヤガラの滝からトロント市内へ帰る途中、ワイナリーに寄り、赤ワイン、白ワイン、アイスワインの試飲をさせていただいた。カナダで有名なアイスワインは、自然凍結した完熟ブドウで造られるデザートワインのひとつだそうであるが、私には少し甘すぎのようであった。
排水トンネル吐け口上部の整然とした堆積岩の地層
赤色レンガで構築された覆工が美しい排水トンネル
2.2 トロント市内
トロントはオンタリオ州の州都で、人口約620万人のカナダ最大の都市であり、新旧の建物が入り交じった美しい街である。私達が訪れたのは平日であったが、通勤時間にも関わらず東京のような喧噪は見られなかった。このあたりは、道路や建物さらには国土に対し一人あたりの面積が、日本と比較にならないほど大きいことが影響しているのかもしれない。ちなみに、2021年における国土の単位面積あたりの人口密度は、日本が345人/km2、カナダ4人/km2だそうである。
また、地盤が安定陸塊ということで地震が少なく、建築では日本のような高い耐震性能の制約は受けていないようであり、トロント市庁舎、BCEプレイス、グッダーハム・ビルなど日本ではあまり目にしない建築物を見ることができた。特に、円形の議事堂とそれを囲む高さの異なる2棟のビルからなるトロント市庁舎は、とても洗練されていた。また、高さ553.33mの世界で3番目に高い電波塔であるCNタワーに登ったのであるが、オンタリオ湖の水平線と山地などの全く遮るものが無い地平線を見ることができた。海では無く湖の水平線も驚いたのであるが、私の視野にある地平線までの平地は広大な大地の極一部であり、その遙か彼方まで国土が広がっていると思うと、感動したとともに、カナダという国の強さを感じた。
とても洗練され都会的なトロント市庁舎
生物の骨格をモチーフにした斬新なBCEプレイス
インナーハーバーから望むトロントの街とCNタワー
CNタワーから望む北東方向の広大なカナダの大地
令和5年5月、会社の60周年記念事業の一環となる社員旅行で、私はカナダを旅することができた。この旅は、4泊6日でカナダ南東部のトロントとモントリオールを巡ったものであり、日本とは異なる広大な国土と多文化主義を感じることができた。
このブログは、この旅の旅行記として訪れた地域を記録し、旅で感じたことを記述したものである。
2. オンタリオ州トロント
2.1 ナイヤガラの滝
ナイヤガラの滝は世界三大瀑布のひとつで、3つの滝からなる。最も有名な馬蹄形を呈するカナダ滝は、落差56m、幅675mと言われている。初めて見た滝は予想以上にスケールが大きく、瀑布直下まで船で接近するクルーズでは、高知の台風直撃のような水しぶきと風、そして滝の轟音・振動を体感することができた。東京ディズニーランド等で様々なアトラクションは経験しているが、これまでで最も興奮したとともに、滝の迫力に感動してしまった。今後、ナイヤガラの滝を訪れる方には、台地から滝を見るだけでは無く、絶対にこのクルーズを体験して欲しい。
ナイヤガラの滝の全景(右側がカナダ滝)
ナイアガラパークス水力発電所では、地上の発電施設から排水トンネルを経て滝壺まで見学することができた。このトンネルの吐口では、滝の断崖絶壁の地質を観察することができた。地層はいわゆる安定陸塊であるカナダ卓状地を形成している堆積岩で、四国で乱れた構造の付加帯地質ばかりを見ている私にとっては、古い時代の岩石がこのように整然と水平に近い成層構造を成していることがとても珍しかった。また、この排水トンネルは、今から110年以上前となる1905年に木製支保工とレンガを用いて建設されたものであるが、その掘削工法は当時の日本の小断面で掘削・拡幅していく工法とは異なり、安定した地質からより大きな断面で掘削されているようであった。
ナイヤガラの滝からトロント市内へ帰る途中、ワイナリーに寄り、赤ワイン、白ワイン、アイスワインの試飲をさせていただいた。カナダで有名なアイスワインは、自然凍結した完熟ブドウで造られるデザートワインのひとつだそうであるが、私には少し甘すぎのようであった。
排水トンネル吐け口上部の整然とした堆積岩の地層
赤色レンガで構築された覆工が美しい排水トンネル
2.2 トロント市内
トロントはオンタリオ州の州都で、人口約620万人のカナダ最大の都市であり、新旧の建物が入り交じった美しい街である。私達が訪れたのは平日であったが、通勤時間にも関わらず東京のような喧噪は見られなかった。このあたりは、道路や建物さらには国土に対し一人あたりの面積が、日本と比較にならないほど大きいことが影響しているのかもしれない。ちなみに、2021年における国土の単位面積あたりの人口密度は、日本が345人/km2、カナダ4人/km2だそうである。
また、地盤が安定陸塊ということで地震が少なく、建築では日本のような高い耐震性能の制約は受けていないようであり、トロント市庁舎、BCEプレイス、グッダーハム・ビルなど日本ではあまり目にしない建築物を見ることができた。特に、円形の議事堂とそれを囲む高さの異なる2棟のビルからなるトロント市庁舎は、とても洗練されていた。また、高さ553.33mの世界で3番目に高い電波塔であるCNタワーに登ったのであるが、オンタリオ湖の水平線と山地などの全く遮るものが無い地平線を見ることができた。海では無く湖の水平線も驚いたのであるが、私の視野にある地平線までの平地は広大な大地の極一部であり、その遙か彼方まで国土が広がっていると思うと、感動したとともに、カナダという国の強さを感じた。
とても洗練され都会的なトロント市庁舎
生物の骨格をモチーフにした斬新なBCEプレイス
インナーハーバーから望むトロントの街とCNタワー
CNタワーから望む北東方向の広大なカナダの大地
段丘堆積物の円礫に萌えながらのお仕事 [work]
家族4人揃って肉肉肉 [family]
カナダの旅 [work]
会社の60周年記念事業の一環であるカナダへの社員旅行に参加した。4泊6日でカナダ南東部のトロントからモントリオールを巡った。
カナダはその建国の背景から積極的な移民の受け入れと多様化する民族と文化から、世界で初めて「多文化主義政策(multiculturalism)」をとった国である。
旅では、この多文化主義ならではの体験と国民の優しさを感じることができた。
旅のおまけとして、帰国便遅延による羽田空港ホテルでの1泊追加があり、日本という国の素晴らしさを改めて感じることができた。
ナイヤガラの滝
トロント
CNタワー
モン・ロワイヤル公園
ノートルダム大聖堂
マギル大学
夫婦でのカナダの旅
やっぱり日本は素晴らしい
カナダはその建国の背景から積極的な移民の受け入れと多様化する民族と文化から、世界で初めて「多文化主義政策(multiculturalism)」をとった国である。
旅では、この多文化主義ならではの体験と国民の優しさを感じることができた。
旅のおまけとして、帰国便遅延による羽田空港ホテルでの1泊追加があり、日本という国の素晴らしさを改めて感じることができた。
ナイヤガラの滝
トロント
CNタワー
モン・ロワイヤル公園
ノートルダム大聖堂
マギル大学
夫婦でのカナダの旅
やっぱり日本は素晴らしい